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エメラルド編

ウラル・エメラルド

Ural emerald

旧ソ連のウラル山脈のトコバヤ川付近で産出するエメラルドは通常やや黄色味を帯びた緑色で、一般に大型の石は曇りが多いが、小型の石にはかなり美しい魅力ある宝石をつくることができるものがある。ウラル・エメラルドの特徴的包有物としては竹の節状のアクチノーライトの結晶がある。

ガチャラ・エメラルド

Gachala emerald

コロンビアのオリノコ川流域にあるガチャラ鉱山は、コロンビアの代表的エメラルド鉱山の一つで、他の鉱山と同様に石灰岩層を母岩としてエメラルドが形成されている。

合成エメラルド

synthetic emerald

成分や結晶構造は天然エメラルドと同一であるが、一部あるいは全体を人工的に生産したものをいう。 主にフラックス法や熱水法でつくられ、屈折率、比重などの特性値は若干異なる。我国で市販されている合成エメラルドはギルソン、京セラ製など。

コスクェス・エメラルド

Coscues emerald

コロンビアのマグダレーナ川流域にあるコロンビア・エメラルドの代表的鉱山の一つにコスクェス鉱山がある。ここで産出するエメラルドは他の鉱山のエメラルドと同様に良質のものが産出している。

コロンビア・エメラルド

Colombia emerald

南米のコロンビアは最も良質のエメラルドを産出する。コロンビア・エメラルドは石灰岩を母岩として熱水的に成長したもので、透明感の優れた緑色の石である。代表的鉱山としてはチボール、ガチャラ、ムソー、コスクェス、ペニヤブランカなどがあり、サンタフェ・デ・ボゴタ(旧ボゴタ)がエメラルドの集荷地としてしられている。

ザンビア・エメラルド

Zambia emerald

ザンビアのミク鉱山で産出するエメラルドは、雲母片岩を母岩としたものでやや青みを帯びた濃い緑色の石。屈折率は1.590-1.583、比重が2.74、特徴的包有物としては雲母、角形二相などがある。

サンダワナ・エメラルド

Sandawana emerald

アフリカのジンバブエのサンダワナ地区で産出するエメラルドで、濃い緑色の石でコロンビア・エメラルドに匹敵する品質をもっている。サンダワナ・エメラルドの特徴的包有物としてはトレモライト、バイオタイトなどが含まれる。またここのエメラルドは一般にサイズが小さく、カット石で0.25カラット程度で一文字などの指輪に用いられる例が多い。

チボール・エメラルド

Chivor emerald

オリノコ川流域にあるチボール鉱山は、コロンビアの代表的エメラルド鉱山の一つで、やや青みを帯びたエメラルドを産出することでしられている。民間で採掘している鉱山である。

トランスバール・エメラルド

Transvaal emerald

南アフリカ共和国のトランスバール州のグラベロッテ鉱山から産出するエメラルドで、バイオタイト片岩を母岩とする。産出した原石はほとんどインドのジャイプールに送られて加工されている。

ブラジル・エメラルド

Brazil emerald

ブラジル・エメラルドは淡色で一般に低く評価されているが最近ではカルナイバーなどでかなり濃い緑色のエメラルドが産出している。またバイア州やミナス・ジュライス州ではバナジウム着色のグリーン・ベリルが産出している。

ベリル

Beryl

緑柱石のことで、エメラルド、アクワマリン、モルガナイト、ヘリオドールゴッシェナイトなどは、全てベリルの色変わり変種である。六方晶系、屈折率1.583-1.577、比重2.71。

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