Gemmy 147 号 「ワールドニュース(2009.03)」

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Gemmy 147 号 「ワールドニュース(2009.03)」

花粉症の方には厳しい季節になりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
世界のダイヤモンドマーケットの現地での買付け方法や観光情報をご案内して参りましたが、今回は中国香港・珠海編について掲載させていただきます。

香港編

●正式名: 中華人民共和国 香港特別行政区
●総面積: 約1,104km2(東京23区の面積の約2倍)
●人口: 約700万人
●人口密度: 1km2当たり6,350人
●GDP: 2,067.07億ドル(一人当たり29,650ドル)

東京御徒町のジュエリータウンのように香港九龍の商業の中心・尖沙咀の東方に位置する紅(ホンハム、Hung Hom)にはたくさんの宝飾関連の企業が入居するビルがあります。ダイヤモンドサイトホルダーからジュエリー工場、パッケージ会社までこの周りだけでいろいろな会社と商談することができ、期待した工場がきっと見つかると思います。ここは香港では古くから工業地区として栄え、区域内には黄埔ドッグという造船所がありました。現在はその名残として黄埔地区内に黄埔号という船の形をしたモニュメントがあり、日系スーパージャスコや商店が入居しており、観光スポットの一つとなっています。また近年は海岸沿いやMTR東鉄線紅駅周辺には半島豪庭(ロイヤル・ペニンシュラ)、黄埔花園(ワンポアガーデン)、海逸豪園(ラグーナ・ベルデ)などのやや高級な高層住宅が林立し、深、東莞、広州、上海、北京など中国へ向かう列車の紅駅が近くにあり中国出張に大変便利な場所であることから、九龍では日本人駐在員がもっとも多く住んでいる地区でもあります。ぜひジュエリーフェアで香港にご出張の際は、紅まで足を延ばされてはいかがでしょうか?

3月は香港ジュエリーフェア

今年も香港島の「コンベンションセンター」と、空港近くの「AsiaWorld-Expo」の2会場での開催となります。本会場となる「コンベンションセンター」は3月4日から8日まで。ジュエリーショウだけではなく、さまざまな見本市が毎月行われています。一見帽子のひさしのような外観に見えますが、実は風水により金運が上がりますようにとの願いを込めて、「亀」の形を表しているのだそうです。一階から最上階まで世界最大のガラスが張られており、いまだ拡張増床の工事を行っています。「AsiaWorld-Expo」の会場は、3月1日から5日までですが、今年の来場者数は昨年よりもずいぶん少ないのではないかと予想されています。
このフェアのすばらしさは世界的に認知され総来場者も毎回最高を更新していましたが、昨年のリーマンショックに端を発した世界同時金融危機によりアメリカや日本をはじめとするジュエリー大消費国のバイヤーの来場が危ぶまれています。
過去のフェアでは、香港メーカーのブースでイタリアのバイヤーが交渉していたり、アメリカのバイヤーが買付けをしていたりと、デザイン、技術ともに認められてきていることを実感しました。業界の方々が中国・香港を工賃の安さだけという今までの捉え方ではなく、新しい加工技術への対応能力や生産力が向上した世界の工場としての役割を期待しているのではないかということです。事実、このフェアの出展者、来場者ともに年々増加していたということでもわかります。
現在の我々宝飾業界の危機を乗り越えるためには大きな視野をもち、お客様に喜んでいただけるような企画提案ができる商材を見つけ出し、落ち込む消費者のマインドを打ち消すものがきっと見つかると思います。その商材が日本にも好循環をもたらし業界全体に波及することを期待します。

中国 珠海編

●正式名: 中華人民共和国 広東省 珠海市
●総面積: 約1,653km2
●人口: 約141万人
●人口密度: 1km2当たり839人
●省都: 広東
●建都: 1921年
●GDP: 634.6億元(一人当たり45,258元)
歴史と背景

辛亥革命により中華民国が成立すると1925年孫文を顕彰し香山県は中山県と改称されました。中華人民共和国成立後も1953年珠海県と改称されましたが基本的な行政区分は継承されていました。その後は商工業の発展に伴い人口が増大、1979年3月5日一挙に地級市(地区クラスの市)に昇格します。1981年に深、汕頭そしてアモイとともに経済特区に指定され、以後安い労働力と土地を求めて多くの企業が進出し多額の外国投資を集めて目覚しく発展しました。マカオと隣接していることから、マカオ資本主体で開発が行われてきました。台湾、日本企業も既に珠海に進出しています。珠海には中山大学のほかに中国大陸の10大学が分校を設けているので企業への人材供給も不足はありません。北京や上海の大都市と比べ人々の対応が親切で思いやりの精神を私は感じることが多いです。あまり宣伝はしていませんが珠江デルタ東岸地域よりも「治安の良さ」を誘致条件としているようです。現有の産業としては、電子・電機関連、バイオ、ソフトウエア、石油化学、集積回路などのほか腕時計、キッチン用具、洗面所浴室設備など幅広い分野に至っています。その中で近年は、ダイヤモンドの研磨工場やジュエリーの生産工場の進出も相次いでいます。香港に事務所を構え労働賃金の安い中国工場でダイヤモンドの研磨やジュエリーの量産を行っています。珠海は香港とも協調していて珠海にも国際空港がありますが、珠海空港は香港空港との提携が決まり香港空港の第三滑走路として珠海空港を活用する予定。香港との間は通関後高速フェリーで結び、乗客はそのまま搭乗出来ます。香港島および九龍島からは高速フェリーで1時間ほどの距離にあり、週末ともなると香港に駐在する日本人のゴルフバックを担いだ珠海ゴルフ場利用者でいっぱいに。プレー代が日本に比べ格段に安いらしいです。



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