Gemmy 150 号 「ワールドニュース(2009.09)」

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Gemmy 150 号 「ワールドニュース(2009.09)」

日ごとに秋の気配が濃くなってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今回は、イスラエルのダイヤモンドマーケットの現状を掲載させていただきます。

イスラエル テルアビブ編

●総面積: 20,770 km2
●人口: 7,170,000人
●人口密度: 1km2当たり388人
●首都: テルアビブ
●政治形態: イスラエルは議会制民主主義を採用している。
行政府(政府)は、立法府(クネセト)の信任を受け、司法府(裁判所)は法により完全なる独立を保証されている。
●行政区分: 北部地区、ハイファ地区、中央地区、テルアビブ地区、エルサレム地区、南部地区、ヨルダン川西岸地区(軍事管理地域)
●言語: 現代イスラエルの公用語のひとつであるヘブライ語は、古代ヘブライ語を元に20世紀になって復元されたものである。一度滅んだ言語が復元されて公用語にまでなったのは、これが唯一のケースである。
都市ではほとんど英語が通じる。
●宗教: ユダヤ人が約80%(半数以上がイスラエル生まれ、他は70余ヶ国からの移住者)、アラブ人が約18%(キリスト教徒・イスラム教徒、前者には正教・マロン派・東方諸教会、後者にはベドウィンなどが含まれる)、残りの約2%がドルーズ族、チェルケス人、サマリア人、バハーイー教徒、アラウィー派、その他の少数派である。
●建国記念日: 西暦では5月14日
(イスラエル国として独立宣言。ベングリオンが初代首相となる)
●国歌: ハティクヴァ(希望)
●国旗: 白地の真ん中にブルーのダビデスターその上下に二本のブルーライン
●イスラエルの国家紋章:
  メノラーと呼ばれる古代から使われてきた七枝の燭台を中心に置き、まわりにオリーブの枝を配した形になっている。メノラーの様式はモリアという名で知られる野の草に由来するといわれ、オリーブの枝はユダヤ民族の平和への願いを象徴している

私が初めてイスラエルに訪れたのは今から20年ほど前になりますが、当時日本ではバブル経済が崩壊し、ダイヤモンド価格が乱高下していたと記憶しています。その頃イスラエルの大手サイトホルダーに勤務していた私は、イスラエル人と共に日本支店を立ち上げました。イスラエル訪問時にイスラエル本社の社長に、なぜイスラエルがダイヤモンド市場を台頭してきたのかと聞いたことがあります。

ラマットガンにあるダイヤモンドビル(シムションビル)

ラマットガンにあるダイヤモンドビル
(シムションビル)

新しくなったイスラエルの玄関、ベン・グリオン国際空港

新しくなったイスラエルの玄関、
ベン・グリオン国際空港

第二次世界大戦中ナチスの占領下を逃れ、イスラエルへ移住してきたベルギー(アントワープ)やオランダのユダヤ人達が、イスラエルにてはじめたダイヤモンドビジネスの振興のために、政府が積極的に支援策を用意したことが大きい理由なのだと聞きました。具体的には、政府がダイヤモンド買付けのために対ドルの特別な為替レートを設定して、市中銀行に膨大な資金を超低金利で貸し付け、ダイヤモンド業者の原石の買付けを容易にして供給量を増やしました。またダイヤモンド産業振興のため、企業には政府が特別優遇税制を打ち出しました。それくらいイスラエル政府にとっては、国を挙げての育成産業だったのです。しかし近年では、コンピューター産業や繊維産業がダイヤモンド産業に取って代わりつつあります。当時の研磨済み対日輸出額は、全体輸出額の20%近くの割合を占めていましたが、現在では研磨済み対日輸出額はたった2%弱に過ぎません。ですがこのままでは終わらないのがイスラエル人で、イスラエル経済の柱であるイスラエル・ダイヤモンド産業は世界的な経済崩壊に対処する独自の方法を始めました。普通であればマーケティング活動を凍結し広告費を引きあげるところですが、イスラエル・ダイヤモンド産業界は大きな費用をかけて顧客向けの活動を開始し、従来のものに加え新たな販促ツールも試みています。イスラエル・ダイヤモンド協会(IDI)のエリ・アヴィダール代表取締役は「我々は経済危機を問題とは見なさず、チャンスであると見ている」と述べています。「このような経済情勢下で成功するための鍵はマーケティング、経営、そして開発の面で、前向きでしかも時によっては型破りな戦略をとることだ」と同氏は述べ、それは「誰も考えなかったことをすることだ」と言っています。アヴィダール代表取締役は彼のチームを率いて“トゥギャザー・ワークス(共同作業)”と銘打った10ステージからなるB2B(企業向け)の戦略マーケティング計画を創立し、これを2009年一杯実行する予定だそうです。



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